2022年9 月第3 四半期

北米

2022 年の第 3 四半期、下流の需要見通しが変動する中で、 無水マレイン酸の価格 は米国市場で複雑な傾向を示しました。7月中、米国内市場における無水マレイン酸の価格は、原料のベンゼンの下落により下落しました。国内のベンゼン価格の変動は、米国市場での無水マレイン酸の生産コストに影響を与えました。下流の溶剤セクターからの需要の減少により、米国市場で無水マレイン酸の価格が下落しました。工場価格も安く、輸出貨物のコストダウンに貢献した。さらに、下流のPTMEG生産に伴うコーティング産業などの下流産業からの無水マレイン酸の需要は減少しています。波及効果として、FOB USGC (米国) の無水マレイン酸液の価格は 2120 米ドル/トンに落ち着いた。

詳細については：- https://www.analystjapan.com/Pricing-data/maleic-anhydride-87

アジア太平洋

中国市場では、無水マレイン酸市場は 2022 年の第 3 四半期を通じて下降傾向を示しました。国内市場における上流の原油価格の下落は、無水マレイン酸の上流であるベンゼンのコストに影響を与えました。中国でのお祝いの週は、最終用途企業からの製品に関する問い合わせが少なくなったため、無水マレイン酸の稼働率が停止しました。さらに、下流産業、塗料とコーティング産業、と下流のPTMEG生産からの無水マレイン酸の需要は減少しています。下流の誘導体であるブタンジオール メーカーの無水マレイン酸に対する需要も減少しました。第 3 四半期の終わりにかけて、市場価格は MT Ex-Ningbo (中国) あたり 1202 米ドルでした。

ヨーロッパ

ヨーロッパ市場では、無水マレイン酸の価格は、供給が増加する中、第 3 四半期に減少傾向が見られました。市場関係者によると、国内市場で製品が豊富に供給されたため、無水マレイン酸の在庫が枯渇しました。ブタンジオールや PTMEG などの下流の無水マレイン酸製品からの需要の減少が、無水マレイン酸の価格を押し上げました。8 月と 9 月には、天然ガスの不足とエネルギー価格の高騰により、無水マレイン酸の生産コストが上昇しました。ドイツの国内生産は、ヨーロッパの景気後退と高いエネルギーコストをめぐる懸念の高まりにより減少しています。 ドイツの主要港であるハンブルグは、船が積み重なったため、大混雑に直面しました。波及効果として、FD ハンブルグ (ドイツ) の無水マレイン酸フレークと無水マレイン酸液体の価格は、四半期末に向かって 1780 米ドル/トンと 1690 米ドル/トンに落ち着きました。

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