2022年9 月第3 四半期

北米

北米のC10市場も、当四半期は欧州と同じ傾向を示しました。夏期休暇の影響で人手不足となり、農薬業界は生産活動を縮小せざるを得なくなり、塗料業界も生産量を制限しました。そのため、農薬業界は生産活動を縮小せざるを得ず、塗料会社は生産量を制限しました。また、川下企業の需要が控えめであったことも、上流原油の価格下落の影響を受け、製品価格に影響を与えました。

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アジア太平洋

C10ソルベルト は、当四半期の初めにアジア・パシフィック地域全体で相場が下落しましたが、やがて回復に向かいました。この製品の価格が中国で下落した理由はいくつかあります。当四半期の初めに価格が下落した主な要因は、アジアの原油市況の後退にともなう上流原油の価格下 落や、各省庁によるロックダウンの実施などによるものです。また、農薬、塗料、印刷の各領域におけるC10溶剤を使用する事業者は、深刻な電力不足のために生産 の全面停止や大幅な減産を余儀なくされました。しかし、下流工程での需要増に伴い、7月1日から価格が上昇に転じました。当四半期のC10ソルベントのインド市場は、中国と同程度でした。最終製品の祝祭需要に対応するために川下産業からの需要が増加し、同製品の価格に影響を及ぼしました。このため、当四半期のインドにおけるC10ソルベントの市場価格は、ダヘジ港ベースでトン当たり1,497米ド ルで取引を終えました。

ヨーロッパ

当四半期の欧州では、C10ソルベントの市況が下落しました。ロシアとウクライナの紛争の影響で天然ガスと原油の供給が逼迫し、生産とエネルギーコストが大幅に上昇したためです。その結果、川下企業の懸念は強いものの、同製品への関心は一段落しました。ドイツとオランダでは、C10ソルベントの市場は同様の傾向を示しました。ドイツにおける価格下落は、当四半期にオランダで同製品のコストを引き下げたのと同じ要因によるものです。

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